皆さん、こんにちは。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、
7都府県で史上初めての緊急事態宣言が出されました。
対象地域以外でも、接客を伴う飲食の自粛が要請されるなど
日本中のすべてのエリアで緊張感が高まっています。
それぞれの都道府県では、感染者数の急増を抑え医療崩壊を防ぐために
「人と人との接触機会を8割削減するために外出の自粛」
「施設の使用停止と催し物の開催停止」
「飲食店の営業時間の短縮」などが求められています。
連日報道される、感染者数の増加や有名人の感染
自粛により影響を受ける自身の生活
それでも出勤しなくてはいけない仕事に対する不安
学校の休校によって自宅にいる子供たちの心配。
どのような立場であれ、心落ち着かない日々を過ごされている方が
多いのではないでしょうか?
「正常性バイアス」という言葉をご存知ですか?
バイアスとは偏り(かたより)という意味で
バイアスがかかる=ものの見方が偏っている ということになります。
異常な事が起こって被害が想定される状況にあっても
それを正常な範囲内の出来事として捉えてしまい、
都合の悪い情報を無視したり、「自分は大丈夫」などと
過小評価して安心してまう心理が「正常性バイアス」。
例えば、大きな自然災害が予想されている時に
「警報が出ているのに避難しない人たち」が実際にいることが知られています。
今回の新型コロナウイルスで言えば
「自分はかからないだろう」「若いから重症化しないだろう」
「皆も出てるから外出してもOKだろう」「この地域は大丈夫だろう」などと
根拠なく自分で勝手に安心して、好ましくない行動を取ってしまう方々が見受けられます。
一方で、悪い方へ悪い方へと思考して
自ら不安になることを選んでいる人たちがいるのも事実です。
不安の元になるような情報を探し出してきては、「怖い、どうしよう」と恐れ
「誰かに伝えなくちゃ」とそれを広めていくのは、
一緒に心配する仲間を増やすためでしょうか。
「コロナはサイトカインストームを起こして若者も命を落とす」
「コロナにかかると肺が線維化して後遺症が残る」
こんな情報が回ってきたりしていませんか?
今まで知らなかった医学用語は何となく恐ろしいもののように感じますが、
実際のところ、サイトカインストーム(免疫の過大な反応)も
肺の線維化(肺胞の壁が硬くなること)も
新型コロナウイルスだけの特別な現象ではなく、他の感染症でも起こっていること。
特別に怖がる必要はありません。
最近、「コロナ鬱」や「コロナ離婚」という言葉が聞かれるようになりました。
知らないものに対して不安を感じるのは当たり前のことですが、
心配や恐怖のあまり心が不安定になる方が増えているようです。
「コロナが怖い」という気持ちがどんどん強くなって
息苦しさなど身体的な症状を感じたり、眠れなくなったり。
予防を徹底するあまり、日常生活に支障をきたすほど神経質になってしまうことも。
ウイルスではなく「誰か」や「どこかの国」を敵認定したり
考え方が違う人に対して必要以上に攻撃的になる方も多いそうです。
「なんだかイライラする、気分がいつもと違うかも」と感じたら
一旦深呼吸して、自分を見つめ直してみてください。
心が不安定なのは、コロナのせい。
その自覚が回復への第一歩です。
あなたがおかしくなったわけでもなく、相手が変わったわけでもありません。
不安になるような情報は、意識的にシャットアウトすることも重要です。
自粛生活で自宅にこもることが多くなると、生活のリズムがくずれがちですが
できるだけ今まで通りの時間に起きて今まで通りのスケジュールをこなしていきましょう。
身体を動かすことも、心の健康には大切です。
今は、皆が苦しい思いをしている時。
他の誰かを気にするより、自分ができることを無理せずに
心おだやかに淡々とすすめていきましょう。
今年見ることのできなかった桜の花は、
来年もきっときれいに咲いてくれるはずです。
電話占いアクシア 桜珠(おうじゅ)でした。
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