一生めぐってこない幸せ

『誕生日が過ぎて40歳になった事がきっかけで、この先結婚できるのか、本当に不安になったんです…』

真美さんのその第一声は、ひどく沈んで重たいものでした。

ただ不思議なことに、その元気のない声に反比例するかのように、愛と幸せのヴィジョンが、私の頭の中にぼんやりと真美さんの声を聴いたその瞬間に飛び込んできました。

クリアになるヴィジョンにヒントが

そして、そのヴィジョンは真美さんと話せば話すほど明確にクリアになっていきました…。

今までお付き合いをしてきた男性達とは、結婚までは辿り着けなかったそうです。

真美さんは唐突にこう話し始めてくれました。

『私に悪い部分があるんだと思います..』

などと、ひどく真美さんは自分自身を責めていました。

自分を責めるのは優しさから

とても優しい魂の持ち主であることがダイレクトに伝わってきました。

真美さんを守っている守護霊の影響もあると思いますが、とてもピュアで純粋なオーラを感じたのです。
また、それは職業柄という事もあると思います。

というのも、実は真美さんは小学校の先生をされています。
とてもまじめで仕事熱心で人一倍子供が大好き、というオーラに満ち溢れていました。

自分の幸せを願う心を大切に

これまで3人の男性とお付き合いされていたヴィジョンも見えましたが、ご自身の幸せよりも生徒さん達を優先させてしまっているようでした。
その事が原因で、恋人とは常にすれ違いが生じ、どの男性とも結ばれることがなかったようです。
何よりも大好きな仕事を最優先で考えていたのです。

真美さんは、ずっと失恋の悲しみを心の内に秘めながらも、日々生徒達の前では明るくふるまってきたようです。
その事は何となく真美さん自身も無意識に感じられていたようで、

『生涯教師を続けたい！』

と、話されていました。

しかし、仕事に熱を入れれば入れるほどに、結婚からは遠ざかってしまいます。

『仕事も結婚もしたい！』

それが真美さんの切なる願いだったのです。

ただ、そんな事など不可能だと感じていたのか、電話口の向こうからは、この先は一人で生きていく、という強い覚悟が読み取れました。

決意と願望のすれちがい

でも私に降りてきたヴィジョンは、パートナーと出会い、満面の笑顔で幸せそうにしている真美さんの姿でした。
しかも、見えたのはそのパートナーだけではありませんでした。

傍らに小学校5年生位の元気で活発なサッカーボールを蹴っている男の子と、とっても笑顔が可愛いく瞳の大きな、そして歌が大好きな2年生位の女の子の姿も見えたのです。

どうやら、私が見たヴィジョンは生徒さんのお父さんのようでした。

その方と真美さんは結ばれる運命のようでした。

その運命のお相手は、奥さまを数年前に病気で亡くされ、男手一つで二人の子供を育てている方のようでした。

なので、そのハッキリと浮かんできたビジョンを真美さんに告げたところ、真美さんは突然、絶句してしまいました。
なぜなら、状況が一致する生徒さんが１人いたからです。

サッカーがとても得意な生徒さんがいて、地元のサッカークラブでもエースとして活躍している生徒さんを受け持っている、というのです。

しかも、その子には小さな妹もいるし、５年前にお母さんも亡くされているという事もあり、お父さんともよく話す間柄だ、ということでした。

なので、真美さんには、結婚もできて、お子さんも授かって、しかも教師も続けることが約束されている運命であることを伝えました。

そしてそれはあらかじめ、天使が用意してくれていたプレゼントであることも伝えたのです。

それを伝えきると、最初の重たい声は消え去り、明るく希望に満ちた透明な声で、

『本当に嬉しいです！ありがとう先生』

と話してくれました。

それからほどなくして、その男の子のお父さんからデートのお誘いを受けたそうです。
ソウルメイトとは、何がどうなっても結ばれる運命にある、という事です。

真美さん、本当に良かったですね。おめでとうございます。

幸せな結婚を祈っていますね…