こんにちはアルカスです。
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第45代アメリカ大統領就任まで一週間(就任式は現地時間2017年1月20日)を切りましたドナルド・トランプ氏、早くもCNNとジャブを打ち合い市場を混乱させている氏の誕生時の瞬間、太陽、月、および惑星はどこにあったかを調べ、黄道位置を書き込む配置図「ネイタルチャート」より、彼の性格、人となり、運命を僕なりに読み解いていく連載記事は5回を数えました。今回主に月についてお話させていただきますが、楽しんでいただけましたら嬉しいです。
ドナルド・トランプ氏 生年月日時1946年6月14日 10:54EDT(東部夏時間。但し9:51説もある模様)
ニューヨーク生まれ
12.1 太陽(双子22.56度)コンジャンクション ドラゴンヘッド(双子20.45度)
オポジション
月(射手21.12度)コンジャンクション ドラゴンテイル(射手20.45度)
ふたご座の太陽といて座の月が、ドラゴンヘッド・テイル軸を絡ませながら向かい合っている図、これは皆既月食時のチャートです。
太陽はヘッドと共に地平線上にあって強く、月はテイルが傍に在り、その力を失っています。
月はマインド、心を司る星だと僕は考えています。メンタル、気持ちの強弱に大きな影響を及ぼします。
月が強い位置にある時に生まれた人はハートが強く、滅多に動じるところがありません。状況の変化や突発的な事態にも常に冷静さを保ち、取り乱すことなく落ち着いて対処します。
生まれつき月の弱い人はほぼこの真逆となる性質を有します。何かと反応が激しく、感情が顔や態度に出てしまいます。正直でオープンな人柄だと受け取る人もいるでしょう。が、大概その不安定さや落ち着きの無さを欠点と見做される場合が多いでしょう。
特に双子射手ラインの太陽と月は気まぐれと飽きっぽさ、感情の起伏の激しさを指摘されがちなのです。
トランプ氏の中には、カラーの異なる二人の自分がいます。
一人は明るく楽しく、子供の頃の思い出、生まれ育った環境、一緒に育ってきた仲間への愛着を隠そうともせず、出来ればずっと10代のままで生きていきたい、起こった面倒はその時その時の状況で対処する、というコンサバティブな自分。
もう一人は人生とは生きる意味が必ずあり、それを探し求めるのが人に与えられた使命である。その際、小さな枠に囚われる必要はなく全ての可能性と、心の中から沸き起こる高邁な理想にアプローチしていくべきだ、とするグローバルもしくはリベラルな自分です。
彼は双子太陽の要素で、移民を排除しアメリカ人の雇用を守れと言います。射手月の本質で、1度目の妻はチェコスロバキア人、現在の奥さんもユーゴスラビア出身です。家の使用人もオール移民、トランプホテルの従業員もメキシコ移民が多いと聞いています。
この矛盾が彼です。二人の全く異なる自分を抱える彼自身です。
彼の太陽が偉大なアメリカを再びと彼に手を振り上げさせ、支持者を煽るほど、彼の月はその背中にべったり張り付き、無意識に自分とは異なる文化・国・人・物に興味を向けさせ、つい選ばせてしまうのです。月が弱いからです。
人は自分の中に抱えた弱い要素を無視する事が出来ません。常に気にしてしまい、足りなさを不安に感じ、鍛えたり治したり何とか使えるようにしていこうとするのが人生のテーマとなります。
特に月がそうなっている人は、些細な事で傷ついていて満足に眠れず、沸き起こる感情を押さえこむことなどできずに、わめき散らしてしまう事もあるのでしょう。
彼の中の二人の人物、太陽と月はパワーバランスの悪さを、外部に批判者との厳しい対立あるいは排除という形で自己表現してしまっているのではないかと、慮っています。
ただでさえ心のコントロールに不安のある人が、アメリカ大統領というまるで人類代表みたいな重職中の重職に就いて、その責務や世界中からの批判・異論・異議申し立てに耐えられるかどうか。
彼の心の不安定が、地球という巨大スクリーンに平和的な世界像を映し出せるのか。
それともアンバランスを逆手にとって、未来世界に新機軸を打ち出す革命家となるのか。
期待4分の1、不安残りで注視していきたいと思います。
次回まとめの記事を入れて最終回とさせていただきたいと思います。
アルカス