こんにちはアルカスです。今回も当ブログにご訪問いただき、誠にありがとうございます。
また、2019年明けました。大分遅ればせながら、新春のお慶びを申し上げます。
28年前、ご実家引っ越しの最中行方不明になった、お雛様2体とサイクリングユッコちゃんは前の家のどこかに置き忘れてきたのか、それとも誰がどこに持って行ってしまったのか、今どこにあるのか。ご質問者からの問いに答えるべく、私が去年5月に立てたホラリーチャートからどこまで事の真相に迫れるか、17世紀イギリスの天才占星術師ウィリアム・リリーが著した古典占星術の教科書「クリスチャン・アストロロジー(以下CAと略します)」を頼りに、チャートは何を語ってくれているのかを読み解こうとする試みは第9回を迎え、未だ全く終結の見通しが立ちません(笑)。
ゆっくり行きますので、ぜひ見捨てず読んでやってください。
「28年前無くなった、私の人形はどこですか」2018.5.21 17:08
前回までチャートに出ている星の配置とCAに書き記されている内容の一致した箇所から
「どうやら誰かに盗まれた・持っていかれた模様」
らしいと観ました。
更に盗んだ人物か何歳くらいの人なのか、については若干複雑な、二つの相反する暗示が出ています。
私が犯人を表す最重要な星と睨むアングル在ペレグリン惑星「月」。10室獅子サインにありますが、この星が表す年齢層は「10代後半から20代前半」です。理由はCA337ページ32行目
「月が満ちていくモードなら、その人は若いです」
月が新月から徐々に膨らんでいき、満月に至るまでのどこかにあるのなら、満ちていく途上にある月となっているのなら、犯人は若い人と観るそうです。
本チャートの月はまだ上弦にも届いていませんので、年齢的に20代前半くらいなのではないかと観ます。
では念の為、泥棒を表す基本的な星と多くの識者が見做し、CAでも多く触れられている7室のロードも見ましょう。本チャートの7室の支配サインは牡牛。サインの支配星は「金星」です。
金星は蟹サイン2.09度にあり、9室のカスプは蟹8.32度にありますので、5度前ルール適用で8室在と考えるのが正しい、のかどうか、ちょっと迷っています。
ここでは年齢を読もうとしていますので、ま、8室の終り9室の始まりくらいにあると見ておいてください。
CAP337 最終行からP338.6行目
「火星、太陽、金星、水星がアセンダントから10室にあるのなら若年層、サインの始まりにこれらの星があるのならより確実。10室から7室の間にあるのなら中年。内惑星が逆行しているか、逆行惑星とアスペクト(コンジャンクション?)なら高齢。」
「10室から7室の間」10室のカスプから9室、8室、7室のカスプまでの間に火星、太陽、金星、水星があるのなら中年の暗示だが、本チャートはどんなものかと問われるなら、火星を除き全部入っています。問題の金星も中年、の枠内に入っています。
更に金星は順行し、対角サイン山羊にある逆行土星と5日後の5月26日15時26分、正確なオポジション・アスペクトを形成します。
「joined to planets retrograde」のjoined toは結合する、接合するの意ですので、0度で重なるコンジャンクションのみ適用される暗示と取るのが真っ当なのかもしれないのですが、オポジション・アスペクトも同様に、多少おまけして、影響を認めてくれるのであれば
CA337ページ22行目
「同じくガイド(・ボナッティ:13世紀最も著名なイタリアの占星術師。神聖ローマ皇帝フリードリヒ2世やイタリアの主たる都市を治めたエッツェリーノ・ダ・ロマーノの占星術顧問を務めた。)の言うところでは、金星は若い人、女性、少女の表示です。」
であっても女性という単語は拾えますが、金星が逆行している土星に害されている上記の位置取りにより、年配の、という形容詞が付くのではないかな、と思います。
恐らく上記暗示を諸々加味すると40代中頃、かなあと。
私はある理由により、犯人の年齢については月よりも金星をより重視する必要があるのではと考えています。
7室のロード金星は、アングル在ペレグリン月と共に、犯人の人物像を語っているように思えてならないのです。
リリーの「盗まれた魚」において、アングル在ペレグリン木星と共に犯人のイメージを形作ったのが、7室のロード火星であったように。
そう期待したいくらい、金星は絶妙な位置にあるのです。
この連載は長く続きそうですので、その辺もゆっくりお話しできたらと思っています。
少なくともその犯人が女性であることはCA339ページ1行目
「金星、水星、月は女性を暗示します。」
により確定できるようです。
アルカス