ダンディな人 no.2
こんにちは、朱龍です。
前回は、「ダンディな人」とは・・についてのべましたが、
今回からは、これまで私が実際に出会ってきた男性の中で、
「ダンディ」という言葉が似合う方の
あの時あのしぐさ等を、のべていきたいと思います。
小さくてもレディとして扱ってくれた人
ちょうど小学生3年の頃、転校したての私に友達ができました。
彼女の家に招かれた時のことです。
その時は、たまたま彼女とお父様しかおられなくて、
2人の御兄弟もお母様も外出中でした。
しばらく彼女の部屋で、あれこれ話をしていたのですが、
「お食事ができましたよ」と、階下からお声がかかりました。
無邪気なもので「はあ~ぃ」と二人でダイニングに降りていきました。
真っ白でバシッとアイロンのかかったテーブルクロスの上には,
可愛いの野薔薇の花がいけられ、レストランのような雰囲気が
醸し出されていました。
「どうぞ、よく来られましたね。」と、にこやかに
迎えて下さったのは、彼女のお父様でした。
手抜きのない手づくりのフルコース
出されたのは、前菜からスープ、サラダ、メインへと進む
フルコースです。
「家内が留守をしてまして、私が作ったのですが・・」
とはにかんだようにお父様。
しかも、ホテルのプロのようにそつなく給仕してくださりました。
席に着くときも、そっと椅子をひいてくださり、
たった8歳の子供に対して、
まるで一人前のレディのように扱って下さったのです。
ビックリしたのは、その対応だけではなく、
作ってくださったハンバークの美味しかったことです。
後にも先にも、あの味をこえるものを私はしりません。
食べ終わった後も、手製のシャーベットが出され、
その味には、「子供だから・・」という手抜きは全く感じませんでした。
レディとして育てる基本
友達の家に遊びに行ってこんな「もてなし」をうけることは、
そうそうあるものではありません。
その友達に聞けば、お父様は
国際線船航路のコック長だったとのこと。
納得のいく話ですが、職業柄どうこういうより、
私が感激したのは、自分の娘の友達ごときに、
少ないご自分の休日の時間をつぶし、お客様待遇の丁寧な
対応をして下さったことです。
「一年中外(海外)に行って留守なことが多いのでね。
娘と一緒にいる時間は大切にしてるんですよ」
と彼は言っておられましたが、紅茶のシャーベットを作るには、
前日から用意して何度も攪拌しなければならないそうです。
子供が成長し、親離れするのは、アッという間です。
でも、その間、少ない時間の中で、彼はこうして彼女(友達)の
心の中に、自分を残しておこうと思われたのだと、
今になってつくづく思い至ります。
卒業後、彼女との連絡は途絶えてしまいましたが、
彼女のお父様のことはずっと記憶に残っています。
帰り際、彼女のお父様は、テーブルの花瓶にさした野ばらを
可愛いナプキンに包んで、私にお土産に渡してくれました。
「今日は、来てくれてありがとう」と。
私は本当に幼く、子供でしたが、彼の事を
本当に「ダンディ」だなと思いました。
次回も引き続き、私が出会った「ダンディ」な男(人)を
紹介していきます。
ご相談は、またお電話でお待ちしておりますね。
電話占いアクシア 朱龍。
朱龍先生の詳しいプロフィールはこちら