こんにちはアルカスです。
いつも大変お世話になっております。
その人の誕生日時と場所より、その人の人生を読もうとする試み、
ネイタル占星術。
今回はその6回目となります。
その人の誕生日時と場所において、どの星が天空のどこで瞬いていたか、を観る事により
その人の運命や宿命を読んでいく占星術を、ネイタル占星術と言います。
占星術に使われる星は、主に惑星と呼ばれる土星、木星、火星、金星、水星の5つに
「日中」を司るとされている太陽、「夜」の支配者と見做されている月
この2星を加え、計7星で読むのが基本です。
前回この7星が通る道「黄道サイン」(英語でzodiacと言います)の事についてお伝えしました。
黄道サインとは、太陽の通り道「黄道」(英語でEcliptic)を軸に、南北8度に広げた帯を、
12の星座サイン「牡羊(おひつじ)」「牡牛(おうし)」「双子(ふたご)」「蟹(かに)」
「獅子(しし)」「乙女(おとめ)」「天秤(てんびん)」「蠍(さそり)」
「射手(いて)」「山羊(やぎ)」「水瓶(みずがめ)」「双魚(うお)」
にそれぞれ30度の枠を与え、12分割したエリアを指します。
南北8度に広げた帯となった理由は、この合わせ16度の圏内でしか、
他の惑星も移動しない、つまりこれ以上はみ出して動く惑星は無い事から、
この様に設定されました。
もちろんこの区切りは人為的なものです。
黄道サインがいつ、誰によって作られたかについて
定まった意見はありません。
現在のイラクにあたる、ティグリス川とユーフラテス川の間にあった、メソポタミアでは
暦の精度が上がった紀元前5世紀頃のものと思われる出土品の中から、
黄道12星座について書かれている記録が急増しました。
よって紀元前5世紀頃、形作られたのだろうとする見解が一般的です。
12の黄道サインは、季節の移り変わりを表すものです。
太陽が毎年3月20日ごろ牡羊座に入り、4月20日ごろ牡羊座を抜けると、
次の牡牛座に入ります。
5月21日ごろ牡牛座を抜け双子座に入り、6月21日ごろ双子座を抜けるまでの間、
この太陽が牡羊→牡牛→双子の黄道サインエリアを通過していく時期を
「春」の季節と捉えます。
太陽は毎年、かならずこの時期、この3サインを通過する事で、北半球の土地や海に
「春」をもたらします。
なんか小難しい文章ばかりでごめんなさい。
この12の黄道サインを把握することは、占星術では避けて通れない道なので
もう少しお付き合いお願い致します。
アルカス
米32代大統領フランクリン・D・ルーズベルトのネイタルチャート。
蟹にあって最も強く輝く月は、国や故郷を守りたいとする気持ちが昂じ、
苛烈な決断も厭いません。