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アルカス

2021-03-30 02:35 アルカス先生のブログ~恋愛・結婚ホラリー占星術:基礎編その14
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こんにちはアルカスでございます。いつも大変お世話になっております。今回も当ブログへのご訪問、誠にありがとうございます。 どうぞよろしくお願い致します。

 

このブログは

「ホラリー占星術」

に関するブログです。

 

ホラリー占星術とは何かと申しますと、人が現在抱えている悩みや不安、相談事に答える占星術です。

「別れた彼は今、私の事をどう思っていますか」

「彼は私と結婚してくれますか。どうも他に女がいそうなのですが」

「2か月付き合ってきた彼からの連絡が途切れた。今後私たちはどうなりますか」

「彼と関係を持ったが、彼は私と真面目に付き合ってくれるのだろうか」

「付き合っている彼は奥さんと別れてくれますか」

 

例として恋愛・結婚系の質問ばかり挙げてしまいましたが、もちろんこういった話以外でも、就職、転職、遺産、病気、引っ越し、人間関係、様々なお悩みに答える、夢のような占術がホラリー占星術です。

生死にかかわるヘビーなものから、所属している草野球チームは来週の試合に勝つだろうか自分はヒーローになれるだろうか、といった比較的ライトな質問まで、なんでも答えますというのが売りです。

 

具体的にどうやって占うのかというと、一般にはお客様が占い師と対面し、悩み事を話します。占い師はお客様からの相談内容を理解した、その瞬間の星の配置図を作成し、その配置図からご質問の行方を読んでいきます。

生年月日時から個人の運命を読もうとするネイタル占星術とは全く違います。

ご質問が生まれた年月日時から、ご質問の行方を読もうとするのがホラリー占星術です。

 

なぜ、恋愛・結婚系のお題を5つほど挙げたかと申しますと、このブログは特に占いの現場で最もご質問を多くいただく、恋愛・結婚関係のご質問を、ホラリー占星術ではどう読むのか

 ウィリアム・リリー著「クリスチャン・アストロロジー(Christian astrology, 以下CAと略します)」

P302 15行目よりP319 28行目までの第49章 結婚の項に書かれている暗示を解説、検証していく中で、このブログを読んでくださる占星術師あるいは占星術ファンにとって有益な情報を共有出来たら、という思いで続けております。

 

ウィリアム・リリー、誰?

クリスチャン・アストロロジー、何?

 

ですよね(笑)誰それ。何なのその本。知らんよそんなもん。

初めてこれらのネームを見知った方はもちろん、名前は知ってるけどそれがどんだけのもんなの?と心の中で大分訝しんでいる方も多くおられると思います。

 

ウィリアム・リリー、昔々、ある所に、こんな名前の人がいました。

リリーという可愛い名前から女性を連想される方もおられるかもしれません。

男性です。イギリス人です。リリーは姓、ウィリアムは名ですね。お父さんの名前もウィリアム・リリーです。シニアとジュニアってやつです。

 

で昔々とはいつかと申しますと、大体1640年代です。1602年生まれのリリーが占星術師としての活動を本格的に開始したのが1641年からだそうですので、39歳の時から、ということになります。

ある所とはどこかと申しますと、イングランドの首都ロンドンです。リリーは出身はレスターシャー州ディズワースですが、18歳の時縁あって、とある塩の取引業者の家に秘書として雇われ、ロンドンに移住します。それから一時、サリー州ハーシャムに5年ほど住んでいた事もあったらしいのですが、39歳の時にロンドンに戻ってからは、63歳まで大体ロンドン住まいだったようです。因みに彼の生家は今も残っているようで、youtubeで見れます。余談ですが。

1640年代のイングランド、ロンドンと申しますと、私たち50代は清教徒革命と習いました、今はイングランド内戦と呼んでいるようですね、英国王チャールズ1世率いる国王軍とオリバー・クロムウェルが指揮する議会軍との激突が1642年7月に始まり、最終的には1651年9月まで 、ほぼイングランド全土が戦場となる形で続きました。

この荒々しく血生臭い時代にリリーは第1級の占い師として「参戦」を求められました。彼自身がピューリタンだった事もあり、主に議会派支持的スタンスから、議会派の諸氏に占星術を用いてアドバイスしたようです。

CAには、内戦関係のホラリーチャート解説が、私が数えた範囲では7枚あります。局地戦のチャートは2枚。1644年3月にあったチェリトンの戦いの勝敗を、ホラリー占星術で占ったチャートがP399 第65章に載っています。また1643年4月、第3代エセックス伯爵ロバート・デヴァルーが、国王派が守備するレディングを攻略したレディング包囲戦の行方はP401にあります。他にも国王軍がケンブリッジを陥落させたという噂は本当か(P200)、カンタベリー大主教はどのように処刑されるだろう(P419)、長老派は持ちこたえるか(P439 長老派は反占星術であり、リリーとは敵視しあっていました)、国王軍の騎兵隊を任されたカンバーランド公ルパートは手強いか(P452)、チャールズ1世はアイルランドから援軍を呼べるか。女王軍と合流できるか(P455 このチャートは年月日時データが何故か記載されていませんが、ユリウス暦1643年3月18日18:00のようです)などがCAに掲載されています。

もう1枚異色なものとして、P473にロバート・デヴァルー伯が西に進軍を開始した日時、1644年5月13日12時29分のチャートから、その後の彼の戦況を占おうという試みで、これはもちろんホラリーチャートではありませんし、イレクション?と呼ぶべきか、コンテストチャート(※戦争やスポーツの試合等の開始日時チャートから、勝敗を観る手法)っぽいものもCAに入っています。このチャートを見てリリーが非常に懸念した通り、ロストウィジールの戦いが同年8月に2度あり、議会派はそれまでで最大の敗北を喫しました。

 

これらのチャートは全て、議会派の関係者からの質問である事は明白です。前述の通り、リリーは議会派により近い存在で、彼が毎年出していた占星暦や小冊子、本などでも議会派有利の鑑定結果を出していましたので、国王シンパからするとリリーの読みは疎ましいというか、完全に議会派の占星術師、というレッテルを貼って攻撃対象としていました。

しかしリリーの占断は悉く的中し、1645年の占星暦では国王チャールズ1世のネイタルチャートのアセンダントが、1645年の6月火星にクォドレイト(スクエア)することを発見。この時期に戦えば議会派は勝つ、との予言は、まさに運命の1645年6月14日ネイズビーの戦いで現実のものとなりました。議会軍はこの戦争で国王軍に決定的なダメージを与えたのです。

この辺りから国王派の支持者や支援者、あるいは有力者の間にも、リリーのもとに通い鑑定を仰ぐ者が出始め、遂にはチャールズ1世までも秘かにリリーに使者を送り始めました。国王派にも有名な占星術師がいたにもかかわらず、です。1647年頃の事です。

 

リリーは国王派にも喜んで相談に乗っていました。そういった事もあって、私が最近目にした、非占星術系の、郷里の有名人紹介webサイトには、リリーの事を

「ダブル・エージェント」=二重スパイ

と紹介していました。ま、その当時からそのような陰口を叩かれていたのかもしれません。しかしそれくらい彼は政治、宗教、その他の立場思想の違いを遥かに飛び越えて多くの人々に信頼され、信用され、期待に応える占星術師だったことは間違いありません。

国のトップの人達からの相談を受けていた彼の現場占い師としての実力は、特にこの時期、1640年代のリリーは英国を代表するだけのものを持っていたと想像します。

 

 CAは1647年に出版されました。

リリーは出すタイミングを計っていたと思います。

内戦終結後、1年くらい間をおいて出そうとしていたのではないかと。

国王軍の組織的な抵抗が終了した戦争が、1646年3月21日にあったストウ・オン・ザ・ウォルドの戦いです。ここで最後の野戦軍を失ったチャールズ1世は5月、スコットランド軍に降伏しました。

ですので1647年5月以降で、良き月にと。Book3の最後に読者の皆さんへ、の後書きがあり、1647年9月8日17:30に筆を置いた。と書いてあり、更に参考図書のページがあって、最後に同年10月1日と記されているので、本屋にこの本が並んだのは12月くらいか、それともひょっとしたら世に出回ったのは翌年1648年以降だったかもしれません。

 

 

いつも前ふりが長くてすみません本論に入ります。

前回の続きとなりますCA P304 9行目より、3つの証明をご紹介させていただきます。

6. 金星に月がアスペクト接近していれば、友人の仲介によって上手くいきます。

7. 太陽と金星の接近の場合、特に太陽が7室のディグニティを持っていれば同上です。

8. もしアセンダントのロード(=1室のカスプがあるサインのルーラー)が7室にある、もしくは7室のロード(=7室のカスプがあるサインのルーラー)とコンジャンクションもしくは吉角形成、あるいは7室のロードが1室にある、もしくは1室のロードと合もしくは吉角形成、上記いずれも結婚成就の重要な証明となります。

 

6はそのままですね。月が金星に接近アスペクト、友達が応援してくれるよ、って暗示です。

7なんですが、when sun has dignity in the seventh,idem.

太陽が7室にあってディグニティを持っている

なのか

太陽が7室のディグニティを持っている

なのか、悩みます。前にも書きましたが。

 7室にあってディグニティ保持、ならば7室のサインは牡羊か獅子であって、そこに太陽がある場合、となりそうな気が、します。

7室のディグニティを持っている、とは7室のカスプが牡羊か獅子にあって、そうするとハウスかイグザルテーションが太陽ですので、「持っている」事になり、太陽自体はどこにあってもいい、という感じになりますね。

リリーの書き方は微妙で、私には悩ましいです。暗示自体は肯定的な意味合いです。

8はシンプルです。1室のロードが7室にある。あるいは1室のロードが7室のロードとコンジャンクション(0度)かトライン(120度)かセクスタイル(60度)の角度を形成する。もしくは7室のロードが1室にあるか、同上。

いずれもうまくいきますよ、という暗示だそうです。

うーん。私はこのような配置になっている恋愛チャートを少なからず見てきました。1室のロードが7室にあるから大丈夫、この恋は実る。CAの一文を真に受け、無責任にそんな事を言ってきた時もありました。

今は怖くてそんな事、軽々しく言えません。

1室のロードと7室のロードがトライン接近しているから、この恋は結婚まである。

言えないですねマジで。

両星の状態や移動速度を見る必要がありますし、そもそも何星になっているのかも重要です。 

どのサインにあって、どのハウスにあるのかも。

 

リリーはCA P385とP389に似たような恋愛質問を受け、出したチャートを2枚置いています。

しかし星の状態は全く違います。いかにもリリー先生狙って取り上げたかのようです。

両方の質問者とも首尾は上々といった様子で、結果は良かったのですが

 

P389の方は1室のロードと7室のロードはアスペクトはなく、互いのハウスに入っている訳でもありません。

しかし2つの星は結婚を表す10室に入っていて、それぞれ強いディグニティを持っており、アンティションによるコンジャンクションがあります。

 P385の方は1室のロードと7室のロードはセクスタイル接近です。7室のロードは土星でペレグリンですが、やはり結婚を表す10室にあり金星のサインにあり、強い金星に守られています。

1室のロード太陽も同様にペレグリン。しかし同様に強い木星の保護を受けています。

そして木星と土星は正確なセクスタイル。この木星的人物、二人の共通の知り合いの紳士が仲立ちをしてくれる、との読みです。

 

2枚のチャートのポジティブ共通点は

1. 1室のロードか7室のロードが10室にある。

2. 1室のロードと7室のロードがディグニティにより強化。もしくは弱くとも強い吉星に守られている。

3. 1室のロード-7室のロード間に吉角かコンジャンクション。コンジャンクションは一方がアンティションでもいい。

これらがあるなら、まあまあ可能性はある、と言えそうです。

 

アンティションってわかりますか?

また次の機会にでもご説明いたします。

 

 

今回も私の駄文を読んでいただきありがとうございました。

次回もよろしくお願い致します。

 

 

アルカス