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2022-07-07 10:27 アルカス先生のブログ~恋愛・結婚ホラリー占星術:基礎編その28
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こんにちはアルカスです。いつも大変お世話になっております。今回も当ブログへのご訪問、ご閲覧誠にありがとうございます。どうぞよろしくお願い致します。

 

西洋占星術を用いた占い鑑定を仕事にしています。

西洋占星術はいくつかのジャンルに分かれています。生年月日時を用いて個人の運命や体質、適性などを占う

「ネイタル(Natal)占星術」が最も知られています。

更に「イレクショナル(Electional)占星術」は何か特別なイベントやセレモニーの開始日時をいつにしたら、その後の展開が有利に運ぶのか、その「いつ」を発見する占星術です。例えば引っ越すにはいつが良いか、とか入籍はいつにすべきか、お店のオープンはいつがいい、などなどです。

16世紀英国にジョン・ディー(John Dee ユリウス暦1527年7月13日 – 1608年か1609年)という宮廷占星術師がいました。彼はエリザベス1世(Elizabeth I ユリウス暦1533年9月7日 – 1603年3月24日)の戴冠式、つまり新国王の即位式ですね、国にとって最大級に重要な式典の開催日時を「いつ」にすべきかを任され、イレクショナル・チャートによりベストな日を選定しました。

それがこの日です。1559年1月15日12時11分ロンドン

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 月は木星と正確なセクスタイル。1ハウス双子サインのロード水星はアセンダントカスプと1度内のトライン。更に水星は太陽にコンバストされているように見えますが、チャートを動かしていくと、動きの速い水星は太陽と重なることなく、木星とのコンジャンクションを完成させます。

またエリザベス1世のネイタルチャートで、女王の金星は天秤4.33度にあります。これは戴冠式の水瓶太陽4.53度と正確なトライン。ネイタルチャートの木星射手20.06度は、戴冠式の月牡羊19.27度とこれも正確なトラインを形成しています。

当日のチャートだけでなく、女王のネイタルとも組み合わせて、良い日を出している所がディー先生のそつのない仕事ぶりと言えるでしょう。イレクショナル占星術の好例としてご紹介させていただきました。

 

さて私が主に電話・対面鑑定で主に使用している占術は 

「ホラリー占星術」

です。ホラリー(Horary)とは何でしょう。

「質問された時間に作られた占星術のチャートから、特定の質問に対する具体的な答えを導き出す技術です」

ジョン・フローリー「The horary textbook」P1

「ホラリー占星術は、数千年前に考案された象徴言語(a language of symbols)です。古代の伝統の一部であり、そのベースにあるのは「質問」です。この質問は、深く真摯に考え、おそらく全ての選択肢を使い果たした時に発せられるべきものです。 質問者が占星術師自身であろうと他の人であろうと、質問を完全に把握した時が、判断を下す時なのです。」

バーバラ・ダン「Horary astrology re-rxamined」xi

「これは占星術の一分野で、ある悩みが心の中で深刻化し、あるいは言葉に置き換えられて具体化した時の占星図を作るものです。その時の惑星の位置から、問題やその背景、そして最終的な結果や答えが見えてきます。」

アイヴィー・M・ゴールドステイン・ジェイコブスン「Simplified horary astrology」P1

「もう何年も前のことです。若い占星術師として、幸運にもプロとしての実績を積んでいた私の家の電話が、夜中の3時過ぎに鳴りました。涙と恐怖に満ちたその声は、息子がトラックに轢かれて死んだという恐ろしいものでした。息子さんは麻薬取締官だったそうです。息子は事故の被害者なのか、それとも麻薬の売人に殺されたのか、彼は尋ねました。それは間違い無くホラリー質問。最初に聞いた早朝3時12分きっかりに、私の意識の中に知りたいという情念の爆発がありました。」

ノエル・ティル。アルフィー・ラボア著「Horary at its best!」序文より

 最後のはちょっと衝撃的と言いますか、なかなかヘビーな質問です。そしてホラリー占星術のある意味ベストな形を語ってもいます。

 

ここまでの先生方の説明を読んでいただきましてお分かりの通り、人の中に知りたい事柄、あるいは悩みがまず生まれ、自分は何が知りたいのか、がかなり具体的になった時、もしくは解決に向け手を尽くしてみたが、うまくいかなかった場合、占星術師に尋ねた時間と場所で立てられた星の配置図は回答を提示する、とする占星術の技法です。

私はこのホラリー、長くやってきました。単純にこの技法に魅力を感じたからです。んー好きなんですね個人的に、ホラリーが。

長くやってきましたので、当てるのはとても難しい技法である事も、十分承知しております。

これからもずっと勉強していって、どれくらい的中率を上げられるか、私の人生のテーマです。

そしてこのブログのメインテーマは、17世紀英国の天才占星術師ウィリアム・リリー(William Lilly 1602-81)。当代超一流の予言者であり、特にホラリー占星術の分野では比肩する者なく、動乱の時代に政治家や貴族たちの相談を一手に引き受けていた人物です。

彼の書いた古典占星術の教科書「クリスチャン・アストロロジー(Christian astrology, 以下CAと略します)」は現代でもプロ占星術師達の必読書の一つに挙げられています。この本の恋愛・結婚関係のホラリーの項はP302から319まで書かれています。このページをボチボチ訳しつつ、有益な情報をこのブログに来られている皆さんと共有出来たら、という気持ちで続けています。

 

さて前回より「ヘレニズムって何?」関連で続いております

マケドニア王アレクサンドロス3世アレキサンダー大王。紀元前356年7月20日 – 紀元前323年6月10日※生年月日についてはトーマス・D・ガジス(Thomas D. Gazis)氏のブログ「アレクサンドロス3世のネイタルチャート(The Astrological Chart of Alexander The Great)」では占星術の観点からの推測として、紀元前356年8月24日を選んでいます)のお話をちょこっとだけ、させていただきます。

生地マケドニア(今のギリシャ)を出発し、大帝国ペルシャを粉砕し、エジプトのファラオとなり、バクトリアを平定、西インドの王ポロスを撃破と、稀代の軍事的天才がメソポタミアで占星術と出会い、それがヘレニズム占星術が世に起こるきっかけとなった、というお話はトーマス先生のブログより前回、ご紹介させていただいた通りです。

 

今回は二人の先生のブログより学ばせていただきたいと思います。

ダニエル・チャン(Danial Chung)「アレキサンダー大王と神官(Alexander the Great and Oracles)」

サラ・シルヴァーナ(SARA SILVANA)「実際に当たった占星術の予言(Astrology Predictions that Actually Came True These are Mind-Blowing!)」

紀元前333年アレクサンドロス3世はイッソスの戦いでダレイオス3世率いるペルシャの大軍を破り、メソポタミアに進軍。ペルシャ帝国の一都市バビロンに入りました。ここでカルデア人(バビロニア人)の占星術師に出会います。

331年にはガウガメラの戦いで再度ダレイオスを敗走させましたが、この勝利予測をアレクサンドロスは事前にカルデア人に聞いていたそうです。アレクサンドロスは占星術の予言的中により、この占術に興味を持つようになりました。

紀元前323年4月アレクサンドロスはインド遠征後、マケドニアの王都としていたバビロンに戻る途中で、カルデア人占星術師から、バビロンの街に入ると命にかかわるから入らないようにと警告を受けました。カルデア人はアレクサンドロスに、王家の門から都市に入る方法を詳細に教えたといいます。

しかしアレクサンドロスは占星術師の助言に従うことはできないと告げました。
占星術師の指示を厳密に守れば、彼の軍隊が考えていた計画を実行することは不可能だったからです。

それでも占星術師たちは凶兆を案じ、不幸な未来を防ぐためにと、ある計画を練りました。その計画とは、平民を最初に王座に座らせるというものでした。そうすれば、占星術が示唆する不吉な予兆を受けるのは、この「身代わりの王」になると考えたのです。

もちろんこれは、そうなってくれたらいいのに的な希望的観測に過ぎません。星が正確に予言した不幸は、単に王座に座る人、ではなくアレクサンドロスにこそ向けられたものだったからです。

カルデア人が占星術で予言したことが現実となり、アレクサンドロスはネブカドネザル2世の宮殿で亡くなりました。32歳でした。

「アレキサンダーの死は後世の歴史家たちによって「ヘレニズム期」の始まりとされています。この時期は紀元前1世紀にローマが地中海を支配する大国となるまで、およそ3世紀も続きました。ヘレニズム期はギリシャの文化、哲学、科学が古代世界に広がり、その後数世紀に渡りギリシャ文化と他の文化が融合・同化したことが特徴であるとされています。比較的短期間のうちに、知られていた世界の大部分がギリシャ語を話す人々の支配下に置かれ、それ以降、ギリシャ語は古代世界全体で使われる共通言語となったのです。」クリス・ブレナン著「Hellenistic astrology」P11より

占星術の的中率の高さは研究する価値ありと、当時のギリシャ人たちは踏んだのでしょう。紀元前280年頃、バビロンのベルの神官ベロッソス(Berossos)がギリシャのコス島に渡り、占星術とバビロニア文化を現地の人々に教えることになります。これが当時ギリシャの支配下にあったヘレニズム世界(現在の西洋)のギリシャとエジプトに、占星術の世界が正式に伝わった最初のケースです。

 

それでは本ブログのメインテーマ、何かいつも後回し的な感じになってしまって申し訳ないのですが、今回はCA P307 20行目からです。

「女性は何人の夫を持ちますか?:10ハウスの度数から火星の度数までの間に他の惑星があるのなら、その惑星分の数の夫を女性は持つでしょう。」

…はい

「しかしもし火星が11ハウスにあるのならば、火星から木星の間にある惑星の数で判断します」

…ん~~。

「火星から10ハウスのロードの間にある惑星の数で観る人もいます」

「以上のルールはアラビア系です」

 

一体これはどういうホラリーの質問なんでしょう。ネイタルの話ではなく、あくまでホラリーでの相談内容、ですよね。しかもおそらく男性からの質問ですよね。

本当に女性の結婚回数の質問なのでしょうか。それとも彼女の男性遍歴に関する質問なのでしょうか。彼女は結婚歴があるか。夫というのは彼氏のことでもOKなのでしょうか。てかハズバンドって書かれてますけど、彼氏という意味合いの方が強いんじゃないかなあ。彼女は結構男と遊んできた人?これからも遊ぶ人?それとも固い人、奥手なタイプ?みたいな質問なんでしょうかね。

純粋に、彼女は結婚を複数回する人ですか?という未来形の質問なのでしょうか。

上記したいずれの質問であれ、私の現場歴の中ではまず伺わない、承った事がない質問内容ですね。

でも女性の処女性的なものを重視する、あるいは物凄く気になる男性というのは、昔も今も一定数存在しますので、そういった方面からの需要が、もしかしたらあるかもしれないとも思います。

 

 「夫が複数存在することについては7ハウスのロードからと太陽からと、コモンサイン双子乙女射手双魚にある火星、あるいは7ハウスに複数の惑星、7ハウスの在惑星にトラインかセクスタイルしている太陽が複数の男の存在を表す、もしくは1人以上いるでしょう」

 今現在、彼女は自分以外にも付き合っている男がいるか?という質問なのでしょうか…

この手の質問はむしろ女性のお客様が、今付き合っている、もしくはちょっと良いなと思っている男性には既に付き合っている女性がいるか、あるいは付き合っている彼氏は遊び人か、という質問はよく受けるので、そっち方面なのでしょうか。

 

ちょっと気になるホラリー案件でした。

次回もお楽しみに。

 

アルカス